これから注文住宅を建てる人が検討するべきことのひとつに、「間取り」があります。とくに、フルオーダー住宅を建てる人は、間取りの設計も自由になっている場合がほとんどです。スタッフに相談しながら設計することがほとんどですが、自身でも知識を持っておき、暮らしに求めているものを大切にしましょう。今回は間取りについて解説します。
いい間取りって何?
個人ごと感じ方がそれぞれ異なるため、どの間取りが優れているということはありません。あくまで、自身が理想とする間取りにすることが大切です。検討材料として具体的なポイントは、つぎの通りです。
家族構成により異なる
たとえば、夫婦と子ども3人の5人家族の場合と、夫婦、祖父母、子ども1人の場合では、求めている間取りがまったく異なるでしょう。
夫婦と子ども3人では、子ども部屋を3つ設ける必要があるかもしれません。祖父母と同居している場合は、和室を設けるべきかもしれません。このように、家族構成により間取りが大きく異なります。
暮らしに求めているもので異なる
家族のコミュニケーションを活発にするために、リビングに遊び心を取り入れたのぼり棒やボルダリングを設ける場合は、一般的なリビングよりも広さを求めるでしょう。また、寝室を和モダンにしたい場合は2階ではなく1階に設けたいと思うようになるかもしれません。
このように、同じ家族構成でも暮らしに求めているものが違うと、おのずと間取りも異なります。広い玄関スペースに憧れる人もいればそうではない人もいるため、暮らしに求めているものを明確にしましょう。
広さより家具の位置と収納を考えよう
広さだけにこだわるのはあまりにも危険です。なぜなら、現在所有する家具のサイズや理想の配置場所に合わない可能性があるからです。詳しく解説します。
家具のサイズや配置を考える
18畳のLDKでも広く感じる人もいれば、そのように感じない人もいます。18畳のスペースに何も配置しなければ広いですが、家具を配置するようになると狭く感じるでしょう。
生活を送るために、家具を配置しないわけにはいきませんが、少しでもスペースを広く使用したいと考えている人は、家具のサイズも考慮して上手に配置しましょう。現在の住まいに合ったサイズの家具を購入する方法もおすすめです。
収納スペースを活用する
18畳のLDKで収納スペースが設けられていない場合と、17畳のLDKで1畳の収納スペースがある場合では、収納スペースが設けられている場合のほうが広く感じることがあります。このように、収納スペースを上手に活用しましょう。
しかし、やみくもにものを収納するためはなく、何を収納するのか明確にします。そして、収納できなかったものは、衣装ケースに収納してベッドの下に置くなどして、空間を上手に活用しましょう。
掃除が楽になる
普段から整頓されていると掃除が楽になります。また、急な来客に慌てることもありません。衛生的にもよいので家具と収納にこだわってみましょう。
間取りの決め手となる3つの要素とは
間取りを自身で最初から考えるのは大変です。これから紹介する3つの要素を頭に入れておきましょう。
玄関の位置
玄関の位置は、廊下の長さや日当たりのよい部屋の配置に影響を及ぼします。廊下の距離を短くしたい、リビングは日当たりをよくしたいなどのこだわりがある人は、スタッフに相談しましょう。
階段の位置
階段の位置によっては、納戸などのデッドスペースが生まれるため、上手に活用したい人はきちんと考えましょう。階段の配置にこだわることで、リビングの位置も限定できます。
リビングを通過して階段に向かう動線にするかどうか
家族が帰宅したときや、出かけるときにリビングを通過するような動線にするかどうか検討しましょう。2階が寝室や個室となっている場合、家族の動きが分かりにくいときがあります。そのような状況を改善したい人におすすめです。
人気の設備・部屋とは
最後に、多くの人が選んでいる「暮らしに求めているもの」を紹介します。一般的には、綺麗に収納できる設備に人気が高まっています。詳しく紹介します。
ウォークインシューズクローゼット
玄関はできる限り綺麗に保っておきたい場所です。クローゼットを設けることで、ベビーカー、スポーツ用品、掃除道具などを収納できます。
対面型キッチン
家族の顔を見ながら調理や片付けができるため、世代を問わず人気を集めています。小さな子どもがいる家庭では、リビングで子どもが遊んでいる姿を確認できるため安心です。
パントリー
休日に買いだめしたものをパントリーに収納できます。常温で保存できる調味料や缶詰などを収納できます。ただし、綺麗に整頓しないと収納スペースと変わらない状況になってしまうので注意しましょう。
書斎コーナー
近年では自宅で仕事する人が増加し、リモートワークに適したスペースを求めている人が増加しています。これまでの趣味の部屋から、仕事に集中できる部屋に求めているものが変化しています。
まとめ
間取りを自身で設計するのは大変なので、スタッフのアドバイスも上手に活用しながら進めていきましょう。人気を集めている設備や部屋も紹介しましたが、人気を集めているから使用しやすいとは限りません。
あくまで自身の感性が大切になります。家族構成も考慮して本当に必要な設備と部屋を設けましょう。清潔で整頓された住宅で快適に住めるようにしましょう。