注文住宅を建てるとき、自分の理想の家を建てるためにいろいろと考えるのではないかと思います。そのためにも、外観・内観ともに自分なりのこだわりを実現したいですよね。今回は、こだわりを演出するポイントや個性的な間取り、家づくりで失敗しないポイントについて解説します。注文住宅を検討している方はぜひ参考にしてください。
【外観・内観別】こだわり・個性を演出するポイント
住宅をデザインするとき、外観と内観の両方ともこだわることが大切です。今回は外観・内観にわけてポイントを解説します。
外観
住宅の外観の印象は外壁、窓、外構によって決まります。外壁の印象は使用する外壁材によって大きく変わります。代表的な外壁材はつぎの3点です。
まず、「窯業系サイディング」とはセメントに繊維質を混ぜて板状にしたものです。初期費用が安くバリエーションが豊富なのがメリットです。施工期間が短く、火災に強いという特徴も兼ね備えています。しかし、素材自体に防水機能がないことやメンテナンスの頻度が高いというデメリットもあります。
2点目は「モルタル」です。これは、セメントに砂を加えて水でねりあわせたものです。継ぎ目がなく味のある風合いに仕上がりますが、ひび割れが起こりやすい素材です。
最後に「タイル」です。これは、石や土を高温で焼き固めたものです。耐久性が高く、メンテナンス費用を抑えられるのですが、初期費用が高くなります。この3種類のどれを使うかで外観の印象が大きく変化します。窓はおしゃれだけではなく実用性の面でも重要です。窓には床から天井付近まである大きな掃き出し窓、天井に近い位置にある高窓、縦や横に細長いスリット窓、一般的な腰高窓など形だけでもさまざまあります。
そして、開き方にも特徴があります。横にスライドする窓や上下にスライドする窓、建てや横に滑り出すようにして開く窓などバリエーションが豊富です。家を囲む外構も家の印象を左右するポイントです。門やフェンス、表札などは家の外壁とのバランスを考えて選択するのが無難です。
内観
内装のポイントは照明や階段、内装材です。照明は大きくわけて3種類あります。
1点目は「ダウンライト」で、天井に埋め込むタイプで均一に配置するのがポイントです。
2点目の「ペンダントライト」は天井から吊り下げるタイプであり、アクセントとして利用するのが効果的です。
3点目は「床に置くスタンド」で、インテリアとしても機能しますので、デザインを重視するとよいでしょう。
階段は家族構成によって異なります。子どもや高齢者がいる家であれば手すりをつけるなど安全面に注意したほうがよいでしょう。近年は階段と収納が一体となったタイプも見かけますが、段差が大きくならないよう注意が必要です。階段はほかの部分よりも実用性や安全面の配慮が必要ですので、デザインと実用性・安全性を両立させる設計が理想です。床や壁に使用する材料によっても家の印象がぐっと変わります。
近年目にする素材に天然木を1枚の板に加工した無垢材があります。無垢材は天然木独特の温かみややわらかい肌触りで人気があり、フローリングの材料として注目されています。コストを上乗せさせてもよいのであれば漆喰の壁材を用いるという選択肢もあります。漆喰は経年劣化しにくく耐久性があり、調湿効果に優れた素材です。単なるおしゃれにとどまらず、部屋の快適性を高めてくれます。
これでもっと個性的?間取り・設備編!
間取りを工夫することで、内観をさらにおしゃれで構成的な空間にすることができます。おしゃれな間取りの代表が吹き抜けです。吹き抜けがあると天井が高くなり、とても開放感のある住宅になります。吹き抜けの2階部分に窓を取り付けると周囲の目を気にすることなく光を取り入れることができます。
しかし、吹き抜けには注意点があります。それは、冷暖房の効きが低下することです。対応策は高断熱素材や窓・サッシを取り付けることです。
また、耐震性が低下するという問題もあります。住宅で吹き抜けを取り入れるときはデメリットもしっかり考慮して組み込むべきでしょう。ほかにも中庭の設置や1つの空間に高さの異なる複数の空間を設けるスキップフロア、車好きにはたまらないインナーガレージなどおしゃれを演出する間取りや設備がたくさんありますので、検討してもよいでしょう。
家づくりで失敗しないためのポイント
これまで見てきたとおり、おしゃれな家を演出する方法はさまざま存在します。しかし、よく考えて設置しないと、使い勝手の悪い家になってしまい、後悔してしまうかもしれません。そうならないためにも、機能性や生活導線を考えた間取りや収納スペースを犠牲にしない間取りにするべきでしょう。また、自分なりのこだわりがあるときは口頭で打ち合わせするだけではなく、ハウスメーカーが参考にできる写真や画像を用意するとよいでしょう。
まとめ
今回はおしゃれな家を建てるポイントについて、外観・内観にわけて解説しました。こだわりが強ければ強いほど、ほかの家と違う個性的な家になります。しかし、おしゃれやこだわりが強すぎるあまり、使いにくい家にしてしまっては本末転倒です。機能性とおしゃれが両立した家にすることが、愛着を持って長く住むことにつながるのではないでしょうか。